写真で語る海苔づくりの一年

平成28年11月22日(火)~29年4月16日(日)

海苔養殖は江戸時代に品川から大森の沿岸部で盛んになったとされ、明治時代に入ると、羽田も生産地となりました。そして、その技術は全国各地に伝わり、新たな海苔生産地の開拓に大きな影響を与えました。しかし、港湾整備計画などの様々な理由から、昭和37年に漁業権放棄が決定し、翌38年春の海苔採りをもって、東京での海苔養殖の歴史に終止符がうたれました。それから半世紀が経過し、現在は海苔養殖の風景を見ることはできず、町並みも大きく変わりましたが、当時撮られた写真を通じてかつての様子を知ることができます。
今回の企画展では、昭和10~30年代に撮影された、大田区沿岸部の海苔養殖作業の写真パネルを展示します。展示を通じて、海苔養殖の一年の流れやその技術を知り、江戸時代から続いた海苔養殖の歴史に想いを馳せていただければ幸いです。あわせて元生産者の方々から伺った、当時の体験談を紹介します。かつての東京湾で海苔養殖に携わっていた人の生の声に触れていただきたいと思います。 



ふるさとの浜辺 知って調べる水のこと

平成28年7月20日(水)~11月20日(日)

大森ふるさとの浜辺公園は平成19年に、都内で初めての区立海浜公園として開園し、今では近隣住民の散歩コースや休憩スペース、浜辺の生き物観察の場として、多くの方が利用しています。
大森 海苔のふるさと館では、海苔産業の歴史・文化を後世に伝えていく役割のほか、浜辺を活用した海苔生育観察事業や、環境教育学習プログラムを実施しています。また、ふるさとの浜辺公園のビジターセンターとして、自然情報コーナーを通じて浜辺環境の紹介などを行っています。浜辺の水に関して質問される方、自然情報コーナーを見て浜辺に行かれる方も多く、浜辺への関心の高さがうかがわれます。
そこで今回の企画展では大田区環境対策課にご協力頂き、同課が長年行ってきた、大田区内の水質環境調査のうち、ふるさとの浜辺公園周辺の調査結果を紹介いたします。
本展示を通じて、身近な水環境に関心を持ち、かつて海苔生産が行われていた大森の海に、改めて目を向けて頂ければ幸いです。
末筆になりますが、本展示にご協力頂きました、大田区環境対策課の皆様には厚く御礼申し上げます。 

 



よみがえった大森麦わら細工

平成28年4月19日(火)~7月18日(月祝)

大森麦わら細工は江戸時代の中頃から大森村で作られ始めたと言われています。大森村には多くの人々が行き交う東海道が通い、麦わら細工は海苔とともに旅の土産として親しまれるようになりました。しかし明治に入り、鉄道へと人の流れが変わると販路を失い、昭和には職人が途絶えて、その存在は長らく忘れ去られていました。
その後、平成11年に大田区立郷土博物館で開催された特別展「麦わら細工の輝き」で再び多くの人の目に留まることとなりました。そして、その翌年に発足した「大森麦わら細工の会」の活動を通じて、大森麦わら細工の技術が復活しました。現在も技法を復元しながらの創作活動や、体験教室など意欲的に麦わら細工の魅力を伝える活動をしています。
本企画展では、会員の皆さんがデザインを凝らした作品の数々を展示致します。染色した麦を用い、巧みな技術で作られた作品はまばゆい輝きを帯びています。作品の美しさ、そしてそこに込められた先人の知恵・工夫をお楽しみください。
企画展開催にあたりまして、ご協力頂きました「大森麦わら細工の会」には厚く御礼申し上げます。なお、展示品保護のため、会期中に展示替えを行います。 


大森 海苔のふるさと館   〒143-0005 東京都大田区平和の森公園2-2     Tel 03-5471-0333 Fax 03-5471-0347