令和4年11月22日(火)~令和5年4月16日(日)
大田区の海苔養殖は江戸時代中期に始まり、昭和38(1963)年春まで行われました。当時の作業はすべて手作業で、簡易な道具は生産者自らが手作りしていました。そのためシーズン最初の仕事は、夏に陸での道具作りから始まりました。秋には漁場の場割りや種付けなど海での準備を行い、冬には海苔の収穫の時期を迎えました。
収穫期の作業は、海苔採りから始まり、翌日は早朝から海苔付けをおこなって、完成した乾し海苔の入札をするという2日がかりの作業でした。そして、春になると漁場の片づけをして一年に渡る作業が終わります。このように海苔養殖には多くの作業がありました。
今回の企画展では、当時の海苔養殖の作業に関する写真を展示します。一年間の作業の流れとともに、冬の収穫期の一日の作業も解説します、この展示を通して、海苔養殖の歴史や技術に関心を持っていただければ幸いです。