2階にある企画展コーナーでは、その時々のテーマで海苔や地域のことを紹介しています。
企画展「船模型が語る大田区の海苔養殖」
令和8年4月21日(火)~8月16日(日)
休館日 5月14日(木)~28日(木)、6月15日(月)、7月21日(火)
東京湾における海苔養殖は、江戸時代中期に大森から品川にかけての沿岸部で始まりました。当時の養殖は、岸から近い遠浅の海にヒビを建てて育てる方法だったことから、長らくベカブネと呼ばれる一人乗りの小舟を漕いで漁場へ行き、海苔を採っていました。
大正時代に養殖技術が向上すると、千葉県沿岸まで竹ヒビを載せて種付けに行くようになり、丁場や親族が中古の手繰船(打瀬船)や砂利船(荷足船)などを共同で所有し、運搬船として代用し始めました。やがて需要の高まりに応じて、専用の海苔船が誕生しました。
戦後になると、漁場の拡大や生産技術の向上などに伴い、各家で母船となる動力付きの海苔船を持つようになりまました。人数分のベカブネを載せた海苔船で沖合の漁場へ行き、漁場では海苔船から下したベカブネに乗って海苔を採ったのでした。
昭和37年12月、東京港の港湾整備などに伴う漁業権放棄により、大田区の海苔づくりの歴史は幕を閉じました。船は廃棄または転売され、人々の生活から姿を消しました。しかし、海苔のまちの記憶を後世に伝えたいという想いから、船大工や手先の器用な人々が精巧な船模型を製作し、元海苔生産者宅や公共施設などで保管されてきました。
本展では、往時の写真とともに大田区が収集・保管してきたこれらの船模型を展示します。海苔養殖の技術の発展とともに、海苔の船が変貌していった様子をご覧ください。
関連イベント
映像上映「大田区の船大工ー中ベカを復元するー」
平成8(1996)年に、大森の元船大工が中ベカと呼ばれる小型木造船を造船した記録動画を上映します。
| 日時 | 令和8年7月20日(月・祝) 午後3時から4時30分まで |
| 対象 | どなたでも |
| 定員 | 先着60名 |
| 参加費 | 無料 |
| 持ち物 | なし |
| 参加方法 | 当日会場へ (2階講座室にて受付) |